ティーツリーの花 Common Tea-tree flower Thanks By John Tann flickr.com
ティーツリー Tea Tree(Melaleuca Alternifolia)
フトモモ科メラルーカ属 花言葉は清潔
ティーツリーまたはメラルーカの名で親しまれオーストラリア原産の耐寒性の常緑中低木の植物、樹高は、6mから大きいと8m程までに成長し春に白い花が、細く筒状に密集して咲きます。
オーストラリア東海岸の亜熱帯地域に広く分布し、日本での栽培は関東太平洋側から南の地域の比較的暖かい地域で冬越が可能で栽培が出来ます。
開花まで3年ほど掛かりますが、メラルーカの名で観葉植物や清涼感の有る独特の芳香が自家製ハーブとして人気があります。消毒・殺菌・抗菌・防虫作用に効果がありとくに目立つ副作用はありません。
ティーツリーヒストリー
 オーストラリア大陸に一番始めに住み着いた民族アボリジニー、北東部ニューサウスウェールズ州の先住民族の人々は、数千年数万年の歴史においてアロマとティーツリーオイルの殺菌特性を知っておりました。彼らは、天然ティーツリーを砕いた茶木のカットや葉の湿布を傷口に適用し又、呼吸器感染症を軽減するために抽出した揮発性オイルを吸入してたそうです。科学的な発見は1923年、リーディング州政府の化学者、アーサー・ペンフォールドが、ティーツリーのオイルをテスト検証し防腐剤、消毒効果のある石炭酸いわゆるフェノールより約12倍強い事を発見しサイエンス雑誌にレポートを掲載した事によって一躍有名になります。

軍から家庭へ
第二次世界大戦中、余りにも多くの傷付いたオーストラリアの兵士達への応急メディカルキットとして軍は、ティーツリーオイルを使用します、ティーツリーオイル特有の防虫剤と抗真菌特性効果は広くしれ渡り絶賛され、家庭では、シャンプー、歯磨き粉、足の防臭、にきび、毛ジラミなど驚く程幅広い用途に活用され、しかしその後、安価な合成抗生物質が出回り30年もの間忘れ去られます。合成抗生物質は、世界の医療市場にあふれティーツリー産業は寂れオイルは、貴重な存在になってしまいます。時は進み1976年、オーストラリアティーツリー産業界の新たな先駆者が登場します。エリック・ホワイトは、ティーツリーの現代社会への応用性を確信し荒地を開拓、四年間の研究の末、農作物としてオーストラリア大地にティーツリー栽培繁殖に成功、ティーツリーは様々なケア用品として商品化され、その効力の素晴らしさは遂に全世界に知れ渡ってゆきます。